メニュー | 抹茶和菓子セット 800円 ※別途拝観料が必要 |
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営業時間 | 10:00~16:00 |
秀路軒は、天明の大火(1788年3月7日)で焼失した表千家の残月亭、不審菴およびその路地を、古図を基に中村昌生氏の設計により再現された茶席である。特に天明の大火のあとでは、表千家の建物や庭のあり方が変化したが、焼失前の姿は堀内不識斎によって詳しく描きとられ、他にも全体の間取図や茶室部分の詳細が少し伝わっている。それらによって、かなり忠実に復元されている。号は開基夫妻の名前に因んで神勝寺開山である元建仁寺派管長竹田益州老大師によって命名されたものである。
また、秀路軒の中には、茶祖である千利休を祀るお堂『利休堂』があります。
千利休が晩年に京都の聚楽屋敷に建てたといわれる一畳台目の茶室を、中村昌生氏の設計により復元されたものである。利休によって建てられた一畳台目の茶室は豊臣秀吉が嫌ったため二畳に改められたため、この当時の一畳半の茶室を伝える直接的な資料は無いものの、後になって千家三代宗旦の時に千家の地に造立した一畳半が、利休の一畳半をかなり忠実に再現したものと推測される。
無明院内で唯一の数寄屋造りの建物で、四畳半の小間と十畳半広間そして水屋からなる茶室である。階上には、絵をこよなく愛した開山のために造られたアトリエがある。
露地は中根金作氏の作庭によるもので、無明院前庭の枯山水庭園とは趣を異にした茶席の庭であり、建物との境には建仁寺垣と呼ばれる竹垣を配し、壁面を檜皮張りにすることにより、落ち着いた侘び寂びの
雰囲気の中で茶を楽しみ心安らぐ時を過ごすことが出来る。